検索

【ハイキュー‼×SVリーグ】VC長野の安原大は「ゴミ捨て場の決戦」に「胸熱」 高橋藍がいた日体大で「やる気」が出た理由とは? (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki

「キラキラしていましたね!」

 安原は、同い年で大学のチームメイトだった高橋藍についてそう言う。鳴り物入りで大学に入学し、日本代表として東京五輪を戦う髙橋を筆頭に、日体大には日本有数の選手たちが揃っていた。

 興味深いことに、彼はそこで奮い立った。

「大学で試合に出られるようになって、ユニバ代表では競う相手が外国人選手になって......できること、できないことがわかるとやる気が出てきました。『ここは負けている』と思っても、『これなら自分にもできそう』といった感じで」

 安原は言うが、身長190cmのミドルブロッカーの矜持が出た。

「大学で指導をしてもらい、『こんなクイックが打てるんだ』という発見がありました。日体大の先輩の(サントリーサンバーズ大阪の)鬼木錬さん、(広島サンダーズの)川口柊人さんは身長があって、体格では絶対に負けるんですが、僕はすばしっこく動くタイプ。幅と速さと高さのあるクイックのバリエーションを作る練習をしていました」

 その結果、彼はSVリーガーになった。導かれたように映るバレー人生だが、今は「バレーが好き」という情熱を隠さない。

「僕はバレーが好きなんですよ。試合も練習も、関係ないミニゲームでボール触るのもいいなって。次のプレーはどうしよう、ここはクイック、ブロックはどうする......とか、バレーに集中した瞬間が好きですね」

 口調は熱を帯びる。

「長野は今季、少し苦しい戦いもありましたが、勝った時はみんなで盛り上がります。『俺たちが勝った!』という雰囲が、最高に気持ちいいです!」

 安原はバレー人生を"味わう"。

【安原大が語る『ハイキュー!!』の魅力】

――『ハイキュー!!』、作品の魅力とは?

「高校時代って、人一倍熱くなれる時期だと思うんですよ。『ハイキュー‼』では、バレーが熱く描かれている。各チーム、各選手の想いが胸に伝わってきます。自分も、こんな高校時代を過ごしたかったなって思う時がありますね(笑)」

2 / 3

キーワード

このページのトップに戻る