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【ハイキュー‼×SVリーグ】SAGA久光の平山詩嫣は月島蛍と「少し似たタイプ」100点に繋がる75点がリードブロックに共感 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki

 中学の時点で、身長が180cmまで伸びた。姉が中学3年時にJOCに選ばれ、中学1年だった平山もついていった。そこで見たレベルの高さに、「こんな選手がいるのか」と新しい世界が開けた。

 それまではレフトだったが、中学2年でミドルブロッカーに転向。高校では、得点力の高いミドルとして頭角を現した。

「高校の時に、大木正彦先生(かつて東九州龍谷を率い、春高バレー5連覇を達成するなどした女子高校バレー界の名将。2022年に85歳で死去)が学校に来てくださって話を聞かせてもらいました。

 その時に、先生が『日本一高い山はどこだ?』と私たちに質問して、『富士山です』と答えたら、『それじゃあ、2番目に高い山はどこだ?』と続けた。その問いには誰も答えられず、『そういうことだぞ』と。勝負ごとも、一番じゃないと気づいてくれない、ということを伝えていただきました」

 その"常勝"のメンタリティがあったからこそ、平山は学生時代も、久光でもタイトルを争う戦いができているのだろう。それに見合うだけのトレーニングも積んできた。

「バレーは何気ない1点が怖いんです。最後の1点を取り切るまで何が起きるかわからないから、練習から『気は抜かん』ってなります。」

 平山は真剣な眼差しで言う。

「久光でも、『結果を残さないといけない』と思っています。選手は、目に見えるもので判断されるものですから。チームとしても、『一番強いのは久光』と言われる結果を残さないといけない。だから、(昨年12月の)皇后杯は決勝まで進んで、2セットを先取してタイトルまであと一歩だったのに、逆転されて逃してしまったのが今でも悔しくて。SVリーグは優勝したいです!」

 彼女は持っている能力を磨いて、一番高い山を登っていく。頂点にたどり着いた時、そこには至高の風景が広がっているはずだ。

【平山詩嫣が語る『ハイキュー‼』の魅力】

――『ハイキュー‼』、作品の魅力は?

「バレーに関わるすべての人に物語があるのが、いいところですね。本格的にバレーを始めたばかりの日向(翔陽)、天才と言われる影山(飛雄)などキャラクターも豊富だし、スター選手たちやベンチに控えるメンバー、スタッフ、コーチ、観客......いろんな視点で楽しめます」

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