劇場版も大ヒット!『ハイキュー‼』の魅力を現役Vリーガー7人が語る「バレーやっていなかったとしても作品にハマっていた」 (2ページ目)

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari

■近裕崇(こん・ひろたか)/ウルフドッグス名古屋 36歳

ミドルブロッカー 190cm・84kg

 漫画はリアルタイムで読んでいました。最近、(ウルフドッグスジュニアでプレーしている)息子が「読みたい」と言うので、 僕もつられて読み直す形で、一緒に読んでいます。

 好きな選手は、音駒のキャプテンでミドルブロッカーの黒尾鉄朗。だから、烏野と音駒の「ゴミ捨て場の決戦」が映画化されるのはうれしいです。息子が読んでいる場面では、まだ彼がそんなに出てこないんですが、黒尾はなんでもできる選手なので参考になると思います。僕もいろんなプレーができるようになりたいですね。

■市川健太(いちかわ・けんた)/ウルフドッグス名古屋 24歳

リベロ 175cm・72kg

 僕は漫画で全部読んでいて、2022年の「『ハイキュー!!』×V.LEAGUE ALLSTAR SPECIAL MATCH」にも出させていただきました。アニメも見ていて、すでに展開は知っているんですが、手に汗を握ってしまいます。劇場版も楽しみですね。

 バレーの作品だから好き、というよりは、ひとつの作品としてすごく楽しめます。たぶん、僕がバレーやっていなかったとしても、作品にハマっていたと思います。ちなみに、今好きなキャラクターは稲荷崎の北 信介です。生き様がかっこいいですよね。

■中島健斗(なかしま・けんと)/天理大4年 VC長野トライデンツ(内定選手)22歳

セッター 172cm・68kg

 主人公である烏野の日向翔陽は、身長が小さくても活躍できるという勇気をくれました。僕もサイズ的にはハンデがあるんですが、「身長が低くてもやれるんだ」と励みになります。今の小学生や中学生などで、体があまり大きくない子たちにも見てほしい。

 そしてVリーグも見に来てくれたらうれしいです。そこでは僕が、小さくてもできるというところをリアルで見せたいと思います。

■ドミトリー・ムセルスキー/サントリーサンバーズ 35歳

ロシア代表

ミドルブロッカー 218cm・105kg

 私はずっとロシアの国内リーグでプレーしていて、初めて海外のリーグに挑戦しようと思った時に、いくつか選択肢があるなかで日本を選びました。ロシア代表として何度も日本を訪れていて、素晴らしい国だということを知っていたのはもちろん、『ハイキュー‼』も日本を選択した要因のひとつになりました。「あの大好きな作品が生まれた国でプレーしてみたい」と思ったんです。

 おかげで、今は日本でのプレー、生活も楽しんでいます。『ハイキュー‼』を見たみなさんに、Vリーグにも足を運んでもらえたらうれしいですね。

著者プロフィール

  • 中西美雁

    中西美雁 (なかにし・みかり)

    名古屋大学大学院法学研究科修了後、フリーの編集ライターに。1997年よりバレーボールの取材活動を開始し、専門誌やスポーツ誌に寄稿。現在はweb Sportiva、バレーボールマガジンなどで執筆活動を行なっている。『バレーボールスピリット』(そしえて)、『バレーボールダイジェスト』(日本スポーツ企画出版)、『球萌え。』(マガジンハウス)、『全日本女子バレーコンプリートガイド』(JTBパブリッシング)などを企画編集。スポルティーバで西田有志の連載を担当

【写真】『ハイキュー‼』の魅力を語ったVリーガー7人

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