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石井優希「私は紗理那の代わりじゃない」東京五輪で出場したときの想い 引退を決意した瞬間などを語る (2ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 松永光希●撮影 photo by Matsunaga Koki

【引退後もうれしいことばかり】

 引退後の現在は久光とマネージメント契約をし、バレーボールの普及や久光が現在拠点とする九州で盛り上げる活動をしている。解説については「元々しゃべりが得意なほうではなくて本当に語彙力もないので難しいなと思って、いつもゆっくり考えながらしゃべるんですけど、解説はボールが常に動いていて振られたときにパッと答えないといけないから、それが難しいですが、これも経験ですね」と微笑んだ。

 今年度のネーションズリーグ名古屋大会では、同期の長岡望悠選手がベンチ入りはしないながらも帯同し、取材者として会場を訪れた石井とこんなほのぼのとした会話が繰り広げられた。

石井「なんかこんな立場で会うの、変な感じ(笑)」
長岡「ほんとだね! なんか妙な気持ち(笑)」
石井「がんばってね!」
長岡「うん、がんばるね!」

 そして長岡選手の5年ぶり国際大会復帰の試合で、石井さんは解説を務めた。

「うれしいですよね。(長岡選手は)ケガが多かったので、復帰もその分多かった。でも毎回、望悠には感動させられて。Vリーグでの復帰もそうだったけど、今大会の復帰もうれしくて。活躍するのはもちろんうれしいんですけど、また日本を、日の丸を背負って戦ってくれているだけでうれしかった。その復帰戦に自分も直接携われたことがすごくうれしいです」

 バレーボール教室にもゲスト的な役割で関わっていけたらと考えている。伝統あるママさんバレー大会にも早々と声をかけられ、多くのオリンピアンの先輩たちと汗をかいた。「幅広い内容のお仕事を頂いているなかで、こんなに早く自分がまたプレーするとは思ってなかったですが、レジェンドのみなさんや相手チームのママさんとバレーができてすごく楽しかったです。ママさんのルールでバレーしたのは初めてだったので、新鮮な気持ちでした」

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