林琴奈が振り返る、世界バレーで躍動できた理由。同級生セッター・関菜々巳との話し合いも力に (3ページ目)

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari
  • photo by FIVB

――ちなみに、代表メンバーの中で仲がいい選手はいますか?

林 やっぱり同級生の関菜々巳選手と山田二千華選手とはよく一緒にいます。後輩だったら石川選手だったり、籾井あき選手だったり。代表メンバーはみんな仲がいいので、試合や練習を離れたところでも話をすることが多いです。

――同級生である関選手のトスはいかがですか?

林 最初はトスが合わなかったことも多かったですね。でも、大会中は同部屋で「(トスを)もう少し長くしてほしい」といったコミュニケーションを多く取っていたこともあって、大会が進むにつれてどんどん合っていったと思います。ふたりで映像を見ながら、「ここは、こうしたほうがいいね」などと話ができたのもよかったです。

――世界バレー全体を振り返って、満足感と悔しさ、どちらのほうが大きいですか?

林 準々決勝のブラジル戦を勝ちきれなかったことは本当にすごく悔しかったし、勝てた試合だったのであまり満足はしていません。でも、次につなげられる収穫はあったと思います。

――ネーションズリーグからでもいいですが、「ここは成長できた」と感じる点はありますか?

林 ネーションズリーグではまだサーブレシーブに少し不安定な部分がありましたが、世界バレーに入って安定していったように思います。オフェンス面では、高いブロックに対しての自信がつきましたね。強弱をつけたり、「どうやって決めたらいいか」というのも徐々にわかってきました。

――林選手の身長は173cm。海外チームと戦うとなると身長差はハンデになりますが、それを補うため、他に意識していることはありますか?

林 ブロックが2枚ついてしまう時などは、テンポを大事にしています。自分の助走を含めてスピード感を意識します。先ほど、「速いトスのほうが好き」と話しましたが、まさにその部分ですね。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る