バレーの髙橋藍が明かす「たつらん」コンビ・大塚達宣との秘話。「自分が見えていないところに気づくことができた」 (3ページ目)
東京五輪後も親交は続き、2人はSNSで「#たつらん」とそれぞれの名前を組み合わせたハッシュタグを使っている。大塚が授業を受けている最中に、髙橋が電話をかけてしまうハプニングもあったようだ。
「ずっと大塚さんからメッセージが来ていて、それを返せていなかったので『今なら時間があるかな?』と思って電話してみたんです。そのコールには反応がなくて、あとから『授業だったんだけど』とツッコまれました(笑)」
その大塚と切磋琢磨する場所である大学バレーについて、髙橋はどう捉えているのか。
「大学のバレー部は、普段から一緒に過ごす仲間がいる楽しい場所です。ただ、東京五輪などの舞台と比べてしまうと、プレーのレベルで追いつけない部分があるのは事実です」
その言葉どおり、パワー、高さ、スピードといったあらゆる部分で、日本代表で戦ってきた海外の強豪国とはレベルに差が出てくる。これは大学生だけでなく、代表経験がある多くのVリーガーも切り替えに苦しんできた。
「そこで僕が意識していることは、まず世界と戦えるだけのフィジカルを作ること。じっくり筋力トレーニングの時間は、大学のほうが確保できると思います。もうひとつは、大学生の中で"頭ひとつ抜けた選手"になることです。
大学での試合も、世界のブロックを想定してスパイクの通過点を上げ、コースを打ち分けられるようにする。また、サーブレシーブからスパイクの助走に入るといった、細かいことのひとつひとつを徹底していきたいです」
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