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バレーの髙橋藍が明かす「たつらん」コンビ・大塚達宣との秘話。「自分が見えていないところに気づくことができた」 (2ページ目)

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari

「動画に関しては、アメリカドラマの『プリズン・ブレイク』が好きです。シーズン5まであるんですが、もう2週目に入っています(笑)。その中で出てくる『勇気と信念が世界を変える』という言葉は、バレーにもつながるいい言葉だなと思います。

(週刊少年)ジャンプの作品も大好きで、『ハイキュー‼』もよく見ますよ。アタッカーたちも魅力的ですが、僕は烏野高校のリベロ、西谷夕(にしのや・ゆう)が好きです。あれくらい神がかったレシーブをたくさん上げてみたいですね」

 今年度の代表期間中は、東京五輪を共に戦った早稲田大3年の大塚達宣(たつのり)が大きな支えになった。

日本代表のチームメイトで、関東大学リーグではライバルでもある早稲田大の大塚(右) Photo by YUTAKA/AFLO SPORT日本代表のチームメイトで、関東大学リーグではライバルでもある早稲田大の大塚(右) Photo by YUTAKA/AFLO SPORTこの記事に関連する写真を見る 大塚は高橋と同じく2020年度に初招集され、新戦力として注目を浴びた。東京五輪ではプレー時間が少なかったものの、大会前に西田有志がケガの影響でプレーできなかった期間には、サイドアタッカー、オポジットの両方で存在感を示した。髙橋とは1歳違いということもあり、話をする機会が自然と多くなったという。

「練習や試合のあとに、2人でプレーの反省をすることも多かったです。攻守の両面で『どのくらいチームに貢献できたか』『どうすればミスをなくせるか』といった感じで、互いに意見を出し合うんです。客観的な視点が入ると、自分が見えていないところに気づくことができる。僕が『手応えがなかったな』と思った試合後でも、大塚さんが『そんなことない』と言ってくれたりすることで、メンタル面もすごく楽になりました。

 東京五輪の期間中も、バレー以外のことも含めてたくさん話をしました。僕は今年、日本代表で今持っている力を十分に発揮できたと思いますが、それは大塚さんがいてくれたことが大きいです。大学リーグではライバルですが、とても尊敬している選手ですね」

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