「バレーボール界はまだ活発じゃない」西田有志がYouTubeを始めた意図 (2ページ目)
――最初のほうの動画では、チャンネル開設のあいさつのあとに、西田選手が99個の質問にひたすら答える動画もありました。かなり細かい、パーソナルに迫る質問もありましたが、企画は西田選手が発案しているんですか?
「基本的には自分がやりたいと思ったことを、動画を作るスタッフさんたちに相談しています。動画のコメントを見てテーマを決めることもありますね。ジェイテクトのチームメイトである柳澤広平選手にも出演してもらった、僕が未経験者(動画スタッフ)にサーブを教える動画もそうです。
99個の質問については、YouTubeを始めるにあたって、しっかり自己紹介がしたかったので。チャンネルを見る人の中には、僕が何者かわからない人もいるわけですから、『こういう人間で、こういったことをやっています』というのを伝えるべきだろうと」
――動画ではすごく流暢に話していますが、台本のようなものを用意するんですか?
「一切ないですね。これもスタッフの方と話し合ったことですが、台本を作ってしまうとだいたい想定した結果になってしまうというか、先ほど言った"リアル"な感じがなくなってしまうと思うんです。そういうかっちりした内容はタレントさんなら面白くできるでしょうけど、僕はスポーツ選手なので。もしバレーボールをやめて、競技とは別の活動をしていくとなったら台本も必要になるかもしれないですけど、今は選手として、その時その時の感覚をしっかり言葉にすることを大切にしています」
――ちなみに、他のアスリートの動画も見ることはありますか?
「いろいろ見ていますよ。現役のアスリートでは、他の競技でも個人でチャンネルを持っている方はまだ少ないと思うんですが、格闘技の選手はチャンネルを持っている方が多いですね。トレーニングの動画や、業界がまったく違う料理の動画もよく見ます」
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