ビーチの美女がフラフラ? 今季好調の坂口佳穂ペアに過密日程という壁 (2ページ目)

  • 小崎仁久●文 text&photo by Kosaki Yoshihisa

 さらに、時折強風が吹き荒れるなど、一定しないコート内のコンディションを幅口&坂口由ペアにうまく利用された。特に、横風にぶつけて変化させる坂口由のサーブが鈴木を襲い、サービスエースを何度も献上した。

「私たちはディフェンス力が高いわけではないので、サーブでポイントを取らないとダメ。うまく風を利用できたと思う」(幅口)

 結局、坂口佳&鈴木ペアは18-21で第1セットを失うと、第2セットも立て直しを図ることができずに18-21。セットカウント0-2でストレート負けを喫した。

 攻撃面では、武器のひとつである坂口佳のサーブも決まらず、高さを生かしたスパイクの強打による組み立てもできなかった。「横風を意識しすぎて、躊躇してしまった面があった」と、坂口佳は唇を噛む。

 ディフェンス面も、前後左右にいいように揺さぶられた。比較的砂が深いコートで1歩目が出遅れるシーンも目立ち、簡単に点を与えてしまった。序盤で先行されると、その流れを最後まで引き戻すことができなかった。

 予選プール第2試合は、坂本実優(26歳)&沢目繭(24歳)ペアと対戦。ここまでの国内ツアー3戦で、すべてベスト4入りを果たしている強敵だ。

 第1試合同様、坂口佳&鈴木ペアは強いスパイクが決まらず、サーブの効果率も低い出足となった。しかし、鈴木のスパイクの強度が徐々に上がって、次第に復調の兆しが見えてくると、ゲームの主導権を握って21-16で第1セットをものにした。

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