男子バレーを弱いままで終わらせない。
清水邦広が誓う東京五輪での雪辱 (4ページ目)
photo by Nakanishi Mikari――その間に行なわれた全日本の試合、特にグラチャンについての印象は?
「いいバレーはできていました。深津(英臣)がキャプテンになって、若手をまとめられていたと思います。僕と同じポジションでプレーした大竹(壱青)と出耒田(敬)も、それぞれの特色を出して頑張っていましたね。グラチャンは苦しい戦いになりましたが、それまで当たっていた相手とは違う、世界トップの強豪国が揃っていましたから。そこで世界との差を体で感じたでしょうし、いい経験ができたんじゃないかと思います」
――ワールドリーグやアジア選手権で好成績を収めながら、グラチャンで全敗したことで厳しい声を上げるファンも多かったと思いますが。
「勝利と育成を両立させるのは難しいですけど、それが日本の代表の宿命です。全日本に選ばれたからには、どんなことを言われても受け止めて、結果を残していくことが必要だと思っています。全敗したことについては、どんな理由を述べても言い訳にしかなりませんから。
男子は昨年のリオオリンピックも行けませんでしたし、このままでは『男子バレーは弱いね』と言われ続けてしまう。しっかりと結果を受け止めて、みんなが強くなるために模索していかなければいけない。世界に通用するところは絶対にあります。コートの6人、登録される14人がひとつになって戦っていけば、突破口は見つけられるはずです」
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