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打つ手がズバリ、中垣内監督は名将か。
グラチャンバレーの決意を聞く (3ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari

グラチャンバレーへの意気込みを語る中垣内監督 photo by Sportivaグラチャンバレーへの意気込みを語る中垣内監督 photo by Sportiva

 柳田はワールドリーグのグループ2で、ベストサーバーとベストスパイカー部門の1位を獲得。石川はケガの影響で出遅れたものの、世界選手権の予選が進む中でコンディションを上げ、本戦への出場権をかけたオーストラリア戦で32点を記録した。ここまではどちらかがケガや不調になることが多かっただけに、強豪が揃うグラチャンバレーでは、そろって調子を上げてもらいたいところだ。

 グラチャンバレー後、石川は3度目となるイタリア・セリエAへのレンタル移籍が、柳田はドイツのブンデスリーガへの移籍がそれぞれ決まっている。中垣内監督は、そんなふたりの挑戦を「前から、選手は海外で経験を積むべきだと思っていました。所属チームが許してくれるならば、どんどん行くべきだと思います」と後押しする。

「彼らは人気もありますから、『ちょっと気にかけないといけない』と思っていたんですが、まったくの杞憂でした。プレーや練習態度、普段の生活態度を見ても、人気があることに浮ついたり、横道に逸れたりする不安は一切ありません。これからさらに結果を残していくことで、『人気がある選手』から、『強くて評価をされている選手』として広く認識されるようになると思います。それは彼らが、自分の手でつかんでいくでしょう」

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