ああ、グラチャン全敗。それでも中垣内ジャパンにかすかな光が見える
ワールドグランドチャンピオンズカップ(グラチャンバレー)の男子大会で、"ガイチジャパン"は5戦全敗の勝ち点なし。4年前の前回大会と同じ結果となったが、その成績とは裏腹に今大会に感じたのは、決して"絶望"ばかりではなかった。
最終戦のブラジルに敗れ、天を仰ぐ柳田 大会前から注目されていたのは、柳田将洋と石川祐希の"Wエース"だった。しかし、腰に痛みを抱える石川は、初戦のアメリカ戦で本来のプレーができず、第2戦のフランス戦では、サーブで狙われた際にヒザを負傷し、残る3試合の欠場を余儀なくされる。
チームの状況が苦しくなるなか、柳田は続くイタリア戦でチーム最多得点をマークした。その他の試合でも得点数はチーム内でほぼ2番手につけるなど、ポイントゲッターとして貢献。主将の深津英臣が控えの時にはコートキャプテンも務め、積極的に声をかけて、おとなしい若手選手たちを鼓舞し続けた。
大会後の会見で、中垣内祐一監督は柳田の評価について、「チームの評価と同じですね。それほど高いものでも、低いものでもない。会場が大阪に移ってから(第2戦までは名古屋)は普通に彼ができることはしましたが、前半戦はそれほど。(活躍した)ワールドリーグのようにまではいかなかったですね」と厳しい言葉を口にしている。
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