負ければクビの前例あり。男子バレー中垣内監督が早くも正念場の戦い (3ページ目)

  • 中西美雁●文・撮影 text&photo by Nakanishi Mikari

 このポジションに入れる選手については、大会直前の国内合宿でも決め手はなかったようだ。もちろん、大竹を徹底的に育成するのは当然だが、フィジカルと違って勝負強さは練習すれば身につくものでもないため、中垣内監督も思案のしどころだろう。そんな中で期待がかかるのは、やはり2人の若きエースだ。

「(ワールドリーグは)効果的なサーブ、ミドルの打数の増加、オーバーハンドでのレセプションの向上など、よいところはたくさんあった。特に、柳田将洋がサーブや攻撃で安定して活躍してくれたことが大きい。石川祐希も終盤にかけて非常によくなっていった」(中垣内監督)

 世界選手権は、オーストラリア、ニュージーランド、タイ、台湾と総当たりして上位2チームに入れば出場権を獲得できる。オーストラリア以外は格下といってよく、柳田も「普通にやれば、いい結果がついてくると思う」と余裕を持っている。前回大会で出場権を獲得できなかったことについては、「前回は前回。今回は、今選出されている自分たちが全力を尽くすことだけ考えればいい」と力強く言う。

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