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木村沙織なき女子バレー界、新鍋理沙と
古賀紗理那は世界に通用するか (5ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 坂本清●撮影 photo by Sakamoto Kiyoshi

 世界相手にも通用するところを見せたいNECだが、Vリーグファイナルステージのファイナル6と決勝で古賀と共に得点源となった、助っ人外国人選手のエミリヤ・ニコロバはいない。純日本人の戦力で挑んだオザスコとの開幕戦は0-3で完敗したものの、古賀は前を向いていた。

「『表彰台に上ろう! 上れるんだ!』と声をかけ合いながら、この大会に向けて準備を進めてきました。初戦ということで硬さがあったのは否めないですね。今日は高いブロックを相手に、ブロックを利用して打とうと思っていたのですが、相手にノンストレスでいかれてしまった。明日以降は相手をイライラさせるような攻撃を心がけ、NECらしい泥臭いバレーを展開していきたいです」

 大会は、順位決定戦を含めて14日まで行なわれる。2日目となる10日、NECはボレロ・チューリヒに、久光製薬はディナモ・モスクワにそれぞれ敗れて5位-8位の順位決定戦に回ることになった。それでも長年、女子バレー界のエースとして活躍した、木村沙織の抜けた代表チームの未来を占う意味でも、新鍋、古賀には世界を驚かせるプレーを期待したい。

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