2016.05.16

サオリンとエリカ、新旧主将の絆で女子バレー五輪予選は連勝スタート

  • 松瀬 学●文 text by Matsuse Manabu  中村博之/PICSPORT●写真 photo by Nakamura Hiroyuki/PICSPORT

 経験は「宝」である。どうしても負けられない大会にあって、このふたりはプラチナにして、チームの活力である。4大会連続の五輪出場を目指すエース木村沙織が強打を放てば、結婚、出産を経て4年ぶりに代表復帰した荒木絵里香もブロックで躍動する。

木村沙織(右)と荒木絵里香、2人の活躍で全日本は開幕2連勝

 29歳と31歳。新旧キャプテンの活躍で、日本がリオデジャネイロ五輪切符獲得に向け連勝スタートを切った。格下相手にいずれもストレート勝ちした。

<こころはひとつ>。木村も荒木も、日本の選手たちのユニフォームの左胸には黒字でこう、描かれている。主将の木村が、その文字に込めた思いをしみじみと説明する。
 
「まだ地震(熊本地震)の後で、しんどい思いをして生活している人がたくさんいると思うんです。被災地の人と一緒だということで、この言葉を入れてもらっています。チームとしても、”こころはひとつ”をテーマでやっていますし、日本中のみなさんとこころはひとつという気持ちで戦っています」

 バレーボール女子のリオ五輪世界最終予選兼アジア予選(東京体育館)。14日のペルー戦と15日のカザフスタン戦を合わせて、木村が19得点、荒木は13得点をマークした。

 もっとも、荒木の存在価値は、数字で表れないところにもある。眞鍋政義監督が”荒木効果”をそっと教えてくれた。