2012.05.18

【バレー】エース・木村沙織が語る五輪への誓い。
「8年前とは違う私がいる」

  • 松瀬学●取材・文 text by Matsuse Manabu
  • photo by Tomura Atsushi/AFLO SPORT

2度の五輪を経験し、チームのエースに成長した木村沙織 いよいよロンドン五輪切符をかけた女子バレーボールの世界最終予選兼アジア予選が今日19日から、東京体育館で始まる。8チーム総当たりで行なわれ、上位3カ国とアジア最上位国が五輪出場権を獲得する。

 全日本のエース、木村沙織は言う。「五輪のメダルという目標には近づいてきている。まずはこの最終予選で1位通過をしたいです」と。

 気のせいかな、愛らしい顔がたくましくなった。17歳の高校生で代表入りした木村も25歳となった。2004年アテネ五輪、08年北京五輪を経験し、三度目の五輪でメダル獲得を目指す。「世界のサオリ」はすっかりチームを引っ張る立場となった。

――いまの心境は?

「真鍋さんが監督になって、集大成の年だなと感じています。最初から、オリンピックでメダルを獲ることを目標として、このチームはずっと戦ってきましたから。悔いが残らないよう、毎日を過ごしたいですね。大会では、アジアで1位になるだけでなく、全体の1位で通過するようがんばりたいです」

――はたからは、着実にチーム力が上がってきたように見えます。

「ほんと真鍋さんが監督になって、1年1年、チームにテーマを落としてもらったと思います。最初は"世界を知る"だった。全員がひとつになる結束力が年々強くなってきています。若手が多数入ってきたことで、すごくチームの層が厚くなった。最後はどういうメンバーになるかわからないけれど、悔いが残らないよう一日一日を大切に戦っていきたいです」

――五輪最終予選は3度目です。チームの中の立ち位置も変わりましたね。

「初めての時は、大会の意味も分からない状況でがむしゃらにやっている感じでした。いまは立場も役割も違う。結果を出すよう、しっかりやらなきゃいけない。最終予選の戦い方のコツ? とくにないです。どのチームも五輪に出たい気持ちは一緒だと思う。緊張感ある戦いになると思います。どのチームよりも、五輪に絶対出る、五輪でメダルを獲るという強い気持ちを持って戦いたいですね」

――今回の全日本チームの特徴は?

「その時、その時でメンバーもスタッフも違うと思います。今のチームは特にチームワークを大事にしてやっています。ワールドカップだったり、世界(選手権)バレーだったり、今まで勝てなかったチームに勝つことができるようになったんです。以前なら米国、ブラジルは格上だというイメージがあったけれど、今はどこかに勝つチャンスがある。そういったスキをみんなで突いていきたいです。かつてはブラジルには手を抜かれていましたから(笑)」