クロスリー真優16歳、テニスで生きる覚悟を決めた。「プロへの登竜門」で日本人初の連続優勝を果たした少女の次なる夢は? (5ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by ©Crossley Mayu 取材協力●プランB

── それは、たとえばどんなタイプの選手でしょう?

「全部サーブ&ボレーしてくる選手とか、全部のボールで前に出てきて、ぜんぜんラリーをさせてもらえない選手とかもいて......ウザッ、みたいな(笑)」

── ホームシックやカルチャーギャップに苦しむことはありますか?

「一番は食事ですね。テニスではそんなにつらいことはないです。ただ、学校に行きたいというか......日本の高校生活を送りたかったな、というのはあります」

── 日本での真優さんの同期には、木下晴結選手や齋藤咲良選手など、グランドスラムジュニアに出場したり、すでに一般の大会に出てランキングを持っている選手もいます。彼女たちは意識しますか?

「どちらかというと、友だちという部分が大きいです。試合で当たることも本当に少ないですし、アメリカが拠点になったらなおのこと試合はしないので。

 この間、ジュニアBJKカップ(ジュニアの国別対抗戦)で久しぶりに会ったんですが、ぜんぜん変わってないなって思いました(笑)。1年以上会ってなかったのに久しぶりという感じにならなくて、くだらないことで笑ったり。仲間という感じが強いです。ただ、ふたりともグランドスラムジュニアに出ているので、自分も出たいなと思いました」

── 2023年は、ジュニアと一般の大会のバランスも含め、どのように試合に出ていこうと思っていますか?

「グレードの高いITFジュニア(国際テニス協会公認の国際大会)の試合にたくさん出たり、WTAの試合にも出ていろんなプロの選手とも戦いたい。どんどん学んでレベルアップしたいです。グランドスラムジュニアでは、ベスト4以上に行きたいです」

── 最後に、将来の夢や目標を教えてください。

「みんなに応援される選手になりたいです。いろんな人から応援してもらえたり、憧れられる選手になりたいなって思います。

 それはプレー面もそうですし、テニス以外のところでも、人間として愛される人になりたい。ふだんの態度や発言も含めて、子どもたちが目標にするような選手になりたいと思っています」

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