クロスリー真優16歳、テニスで生きる覚悟を決めた。「プロへの登竜門」で日本人初の連続優勝を果たした少女の次なる夢は? (2ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by ©Crossley Mayu 取材協力●プランB

 相手も強い選手(ペルー出身の1歳年長選手。Jr.ランキング23位)で、1セット目は自分らしさが出せずに落としたんです。そこから、自分のテニスをしようと思ったら勝てたので、自分のテニスが通用するんだなって思えた、すごく自信になった試合でした」

── 真優さんの言う「自分のテニス」とは、どのようなプレーなのでしょう?

「まずは相手としっかりラリーをして、そこから相手の弱点を探して崩したり、打つコースを考えながら相手の逆をついたりと、いろんな組み立てができるのが強みだと思います。小さい頃から頭を使って、相手の嫌なことをするテニスが得意でした」

── テニスはいつ頃から始めたのですか?

「フロリダに祖父母が住んでいて、今もエバートアカデミーからクルマで1時間くらいのところにいるんです。子どもの頃は冬休みにお爺さんの家によく行っていて、そこで小さなラケットを買ってもらい、遊びで始めました。

 スクールに通い始めたのは、小学2年生の頃。その頃はサッカーや体操、水泳もやっていたんですが、3年生くらいの時にテニス一本に絞りました」

── テニスを選んだのは、どういう理由からでしょう?

「サッカーなども楽しかったんですが、個人的にテニスが合っていたというか......。テニスは自分ひとりでやり、全部自分で決められる。そこが楽しかったんだと思います」

── エバートアカデミーには、どのような経緯で行ったのでしょう?

「海外を拠点にすることには、もともと興味があったんです。その時、海外留学を支援している会社からもお話をいただいて、いろんなアカデミーを見学させてもらいました。そのなかで一番、自分に合っているのがエバートアカデミーだと思って選びました。

 IMGアカデミーなどに比べると大きくはなく、家族的な雰囲気もあって。テニスだけに集中できる、すごくいい環境かなと思います」

── 環境面でいいのは具体的にどんな点ですか?

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