大坂なおみ、新コーチの助言に
救われる。「そのとおりにできた」 (3ページ目)
ボールにサインをもらった少女が、興奮の面持ちで父親に報告する。テニス少年たちは、身につけていたシューズやリストバンドにサインを求めた。「タオルをちょうだい!」と訴える少女には、一度しまったタオルをバッグから取り出し、サインを入れて手渡しする。そのたびにテニスコートの一角には、幸福な空間が広がっていった。
試合を重ねるごとにプレーの質を上げる大坂は、そのたびにファンの声援も獲得していく。
その声を追い風に、さらに加速を強めていく。
3 / 3