錦織圭、いつもと違う不安定なテニス。
迫りくる次世代プレーヤーの足音 (2ページ目)
一方で、若武者らしく立ち向かっていったデミノーは、錦織からの初勝利を挙げ、これがトップ10選手からの初勝利でもあった。
「ハードに戦いました。ついにトップ10から初勝利をつかむことができてうれしい」
29歳の錦織より9歳年下のデミノーは、次世代を担う"Next Gen"呼ばれる期待の若手のひとりで、錦織のテニスを見て育った部分もあるというのだから、時の流れを感じずにはいられない。
「彼(錦織)は、長い間ツアーで活躍していて、ストライクゾーンでボールを打つ能力や、あらゆるショットをうまく打ち返して、コースを変えたり、ライン上に打ったり、どうやったら彼のようにやれるのか、驚異的です」
錦織は、2018年全米準決勝進出のランキングポイント720点をディフェンドしなければならなったが、3回戦敗退という結果によって90点しか守ることができず、ランキングは9位前後に落ちる予定だ。
また、年間成績上位8人が出場するツアー最終戦、ATPファイナルズの出場権争いの指標となるRace to Londonは2180点になるが、他の選手の成績次第では、現在の出場圏内の8位から落ちる可能性があり、出場権を確保するには立て直しが不可欠になってくる。
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