大坂なおみはブレない。
「バイン流哲学」で全豪初優勝を目指す (4ページ目)
2回目のグランドスラム決勝を戦うにあたって、大坂はやはりバイン流で戦う姿勢を固めている。
「長い期間(大会2週間)たくさんの試合で勝てる能力が自分にあることを知り、USオープンで優勝できた知識があることはたしかに助けになります。この大会(全豪)でプレーしている間、そう考えていました。でも、同時にそのことを考え過ぎたくないとも思いました」
決勝で大坂は、同じく初めて全豪決勝に進出してきた第8シードのペトラ・クビトバ(6位、チェコ)と初対戦する。28歳のクビトバは、2011年と2014年のウィンブルドンチャンピオンで、最高2位まで上がったことのある左利きのビッグサーバーだ。
「ウィンブルドンの決勝で戦う彼女(クビトバ)を見ました。彼女はすばらしい選手ですから、とてもタフな試合になるでしょう」(大坂)
注目の世界ナンバーワン争いは、決勝で決着がつくことになる。全豪決勝進出時点で、大坂が6330点、クビトバが6290点で、全豪のタイトルと世界ナンバーワンをかけた大一番になる。
すでに大坂は、準決勝で新女王になるのにふさわしい世界最高クオリティーのテニスを披露してみせている。全豪初タイトルと初の世界ナンバーワンランキングによって、華を添えられるか。21歳の大坂が、名実共に世界最高の選手に上り詰めるのかどうか、歴史的瞬間まであと1勝だ。
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