錦織圭が「負けたと思った」全豪2回戦。勝因を示すデータがあった (4ページ目)

  • 神 仁司●文・撮影 text&photo by Ko Hitoshi

 錦織に帯同するダンテ・ボッティーニコーチは、次のようにサーブのよさを語る。

「サーブは、ずっと長い間課題にしてきましたが、オフシーズンで調整がうまくいきました。とくに、トスをより高くするように話しました。まっすぐ高く、そして前方に。高い打点で捕らえるというより、前でボールを捕らえることで、ネットの上を通過させることができ、それがとてもうまくいっています。同時に、(軸足となる左足に右足をすり寄せず、両足スタンスのまま)両ひざの曲げ伸ばしを使ってジャンプして打つのです」

 3回戦で錦織は、第32シードのフィリップ・コールシュライバー(34位、ドイツ)をフルセットで破ったジョアン・ソウザ(44位、ポルトガル)と対戦する。対戦成績は、錦織の1勝1敗で、グランドスラムでは初対決となる。

「もうちょっとストローク戦をしたいですね。ラリー戦で自信がついてくれば、さらに気持ちがよくなると思う」と言う錦織。もっとも得意とするストローク戦で本領を発揮して、さらに調子を上向きにできるか。

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