2018.05.31

錦織圭、アウェーで天敵に勝利。
もう「フランスだらけ」でも大丈夫だ

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi

今年初めての5セットを戦った錦織圭(左)。ペールを破って、全仏オープン3回戦進出 ローランギャロス(全仏オープンテニス)の2回戦で、錦織圭(ATPランキング21位、5月28 日付、以下同)がブノワ・ペール(50位、フランス)を6-3、2-6、4-6、6-2、6-3で破り、4年連続の3回戦進出を決めた。

 ペールとの対戦成績は錦織の3勝2敗だが、負けた時の印象が悪く、錦織にとっては「天敵」のようになっていた。2015年USオープン1回戦では、錦織が2度のマッチポイントを握りながら5セットの末敗れているし、同年のジャパンオープン準決勝では、錦織が第1セットを6-1で先取しながら、逆転負けを喫したのだった。

 また、錦織がローランギャロスのセンターコートであるフィリップ・シャトリエコートでプレーするのは今回で7回目となるが、地元フランス選手のジョーウィルフリード・ツォンガやリシャール・ガスケと対戦した時には、地元パリっ子から”アウェーの洗礼”を受けて、苦い敗戦を味わったこともあり、右手首のケガから再びトップを目指す復帰過程にある錦織が、それを克服できるかもポイントのひとつだった。

 今回の試合では、錦織のスタートダッシュがよく、第1セットでは2回のサービスブレークに成功してセットを先取した。

「錦織はとてもいいスタートを切った。(ベース)ラインの近くでプレーして、とても早くボールを返球してきた」とペールが振り返ったように、錦織が早めの展開で深いストロークを打って、ペールのミスを誘った。

 しかし、第2セットの第1ゲームで錦織がサービスブレークを許すと、ペールが息を吹き返して試合の行方はわからなくなる。錦織は自分の悪い癖が出てしまった、と試合後に反省した。

「第2、第3セットでは、(ペールの)バックにボールを集めすぎた。自分のボールが浅くなったり、自分から打たなくなったり、悪いスパイラルになっていた」