傷だらけのケイvs世界一のマリー。
正念場となる錦織の全仏準々決勝

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi


「マリーはここ2試合で調子を上げてきています。タフな試合になるでしょうけど、圭がマリーに再び勝って準決勝に進めたらいいね」

ボッティーニコーチはそう期待を口にするが、錦織が自身初の全仏ベスト4に進出できるかどうかは、やはり彼のフィジカルコンディション次第といえるだろう。

「そんなにひどくないけど、少し痛みがある」という錦織は、どこが一番痛むかは語らなかったが、大会前から右手首に不安を抱え、大会中には右肩や腰の治療を受ける場面も見られ、4回戦の会見では、股関節をアイシングしていた。試合を重ねる度に満身創痍になっている錦織は、1日おいて準々決勝を戦うときに、どれだけ回復しているだろうか。錦織のパフォーマンスのカギになるのは間違いない。

「元には戻らないですけど、体をなるべくいい状態にしておきたい。(マリーは)メンタル的にもさらに整えておかないといけない相手。フリーポイントをくれないし、自分からポイントを取りにいかないと、ポイントもゲームも取れない」

 王者マリーに勝つのは、錦織が万全な状態だとしても決して簡単なことではない。厳しい状況ではあるが、グランドスラムの準々決勝で、どれだけ今持てる力を出し切ることができるか、錦織のトッププレーヤーとしての資質が最大限に問われる時を迎える。

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