大坂なおみが語る日本への想い。
「有明は私のホームコート」 (3ページ目)
「すごく東京が気に入ったようですよ。『有明コロシアムは、私のホームコート』と言っているくらいだから」と、母の環さんは笑って明かした。
最近の大坂は、その大好きな東京で時間を過ごす機会が増え、ツアー中でも土居美咲や奈良くるみら日本のトッププレーヤーと練習をともにすることも多い。若さと、他の日本人選手にはないパワーを備える大坂の存在は、周囲にもよい刺激を与えているようだ。
日本選手のなかで"お姉さん格"となった奈良は、「みっちゃん(土居)とも話していたんです。なおみちゃんが将来的にも、日本国籍でプレーしてくれたらいいなって」と言って、柔らかく笑った。
その奈良の言葉を大坂に伝えると、本人曰く「普段は感情が表れにくい」顔をパッと輝かせ、「すごく嬉しいし、光栄。くるみさんと美咲さんは、私の"センパイ"だもの!」と声を弾ませる。「Thank you」と英語で言いながらも、首をすくめるようにしてペコリと頭を下げる姿は、日本人以上に日本人らしく映った。
「なおみ」というインターナショナルな名前には、「英語でもフランス語でも通用するし、特に日本では完璧な日本の名前として馴染みやすいし、呼びやすい」という、母の想いが込められている。"センパイ"たちからのエールを聞いて、はにかみ笑うその姿は、欧米風に呼ぶ「ナオーミ」ではなく、親しみやすい「なおみちゃん」そのものである。
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