全豪ベスト4のカナディアン、ミロシュ・ラオニッチの知られざる素顔 (4ページ目)
さらには、長い右腕全体を覆うサポーターも、2年ほど前から彼のトレードマークになっている。もともとは、マイアミの激しい日差しから腕を守るためであったが、その大会で好調だったために、"ゲン担ぎ"の一部になった。それ以降は、まるで彼の強い信念を象徴するかのように、右腕から異彩な輝きを放っている。
スリーブに覆われた長い腕をムチのようにしならせて、196センチの長身からラオニッチがボールを打ち下ろす。そのたび、テニス界を支配する厚き壁にくさびが打ち込まれ、新時代の扉が開かれようとしている――。
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