2014.12.05

神尾米が語る2014年「今季の伊達さんはすごく明るかった」

  • 内田暁●構成 text by Uchida Akatsuki  photo by AFLO

 2014年の日本女子テニス界は、シーズン早々に明るいニュースが舞い込んできた。2月にブラジルで行なわれたリオ・オープンで、22歳の奈良くるみがツアー初優勝を遂げたのである。一方、ベテランのクルム伊達公子も負けてはいない。全米オープンのダブルスで快進撃を見せ、キャリア初の準決勝進出を果たした。元プロテニスプレイヤーの神尾米氏は、どんな想いで彼女らの活躍を見ていたのか。

リラックスした表情で笑顔を見せるクルム伊達公子 今季の日本女子テニス界を振り返るならば、まずは奈良くるみ選手の活躍が嬉しい話題でした。奈良選手は、とにかくミスが少ないですね。無理に打ってミスをするのではなく、しつこく、粘って、粘っていく……。だからこそ、対戦相手が根負けするシーンが多かったのだと思います。相手を自分のテニスに引きずりこんで崩していく、「しつこいぞ~!」と思わせるゾーンを彼女は持っているので、それは他の日本人選手が見習うべき点ではないでしょうか。

 対戦相手は奈良選手に対して、「嫌だな」という印象を抱いていると思いますよ。もし、私が奈良選手と戦うことになったら、「しつこいんだよな~あの選手。長い試合になるだろうなぁ。ミスをしないようにしないとなぁ」と思うでしょうね(笑)。

 あと、奈良選手のフットワークは、やっぱりすごいです。ベースラインから高い打点で破壊力のあるショットを打つには、海外の選手のように身長がないと難しい。だからこそ、奈良選手はフットワークを使ってコートの中に入り、跳ねてから間もないボールを高い打点で打っています。