2014.12.04

神尾米が語る錦織圭「2015年は大変な1年になる」

  • 内田暁●構成 text by Uchida Akatsuki photo by AFLO

 2014年の錦織圭は、2月の全米国際インドアテニス選手権、4月のバルセロナ・オープン、9月のマレーシア・オープン、そして10月の楽天ジャパン・オープンと、ツアー4勝をマークした。また、グランドスラムでも全豪オープンとウインブルドンでベスト16、そして全米オープンでは準優勝と、想像以上の飛躍を見せた1年だった。ついに世界のトップの仲間入りを果たした錦織は、元プロテニスプレイヤー・神尾米氏の目にどう映ったのか?

(前編:神尾米が語る錦織圭「彼のフットワークは天性のモノ」はコチラ)

世界ランキング5位まで登りつめた2014年の錦織圭元プロテニスプレイヤーが見た「2014年の錦織圭」(後編)

 今季の錦織選手は、ディサイディングセット(第3セットや第5セットなど、試合の勝敗が決まるセット)の勝率が非常に高い――と話題になっていました。その理由のひとつは、錦織選手の適応力の高さにあると思います。錦織選手はファーストセットを落としたとしても、ただでは終わりません。必ず相手を分析してから、セカンドセットに入る。仮にセカンドセットを落としても、必ずその原因を考えて、次のセットに入る。パニックになることなく、きちっと分析しながら試合を進めていたように感じました。

 また、正念場でのメンタルの強さもすごかった。私の場合、試合の勝敗がかかったとき、何がメンタルを保つ源(みなもと)になっていたかと言えば、「練習でどれだけのことをやってきたか」という自負でした。どれほどテニスにかけた生活をしているのか、どれだけ充実した練習をしてきたのか......、ギリギリの勝負になったときには、「こんなところで1本、取られるわけにはいかない。冗談じゃないぞ! 毎日あれだけ厳しい練習していたのに、ここを落としたら泣くでしょ!」と思いながらやっていましたね(笑)。