【テニス】エース錦織圭も苦戦。デビスカップで突きつけられた強豪国とのレベルの差 (3ページ目)

  • 神仁司●取材・文 text by Ko Hitoshi
  • photo by Ko Hitoshi

 こう誓った錦織のほかに、日本代表チームは添田豪が世界のトップ100入りを果たしているが、竹内監督は、「これではワールドグループで勝つには戦力として不足している」と指摘する。

「伊藤竜馬(106位)と杉田祐一(172位)も、世界のトップ100に入る必要がある。そして、5セットマッチの経験は欠かせない。グランドスラムなどで、いろいろなサーフェスを経験し、トップ選手と試合をし続けなければいけない。その経験値が上がれば、日本チームは3、4年先に、何かどえらいことをやってくれるはず」

 05年から指揮を執ってきた竹内監督は、今回のクロアチア戦で勇退。22歳の錦織らが、日本代表の中心となった今、「監督も若い人をチームに入れることが大事だから」と竹内監督の気持ちは固まっていた。

「フランクな方で接しやすく、信頼できる監督だったので、悲しい別れになってしまいました。新しい監督は誰か分かりませんけど、またいい監督が来てくれるといいですね」(錦織)

後任は決まっていないが、新監督にとって、次のプレイオフはかなり厳しい初采配となるだろう。

たった1年でワールドグループから陥落しないためにも、錦織のさらなる成長と添田ら個々人のレベルアップが、日本代表の火急の命題として突きつけられている。

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