2012.02.07

【テニス】すべてが手本。
クルム伊達公子が若手に伝える世界で戦う「経験値」

  • 神仁司●取材・文 text by Ko Hitoshi
  • photo by Ko Hitoshi

ワールドグループⅡ1回戦で勝利した日本代表チーム。41歳のクルム伊達は2年ぶりの復帰
 クルム伊達公子が、2年ぶりに日本代表に帰って来た。

 女子テニス国別対抗戦フェドカップのワールドグループII・1回戦、日本 vs. スロベニアで、村上武資監督からの要望で再招集された41歳のクルム伊達。代表として日本のコートに立つのは、1996年7月のワールドグループ準決勝、アメリカ戦以来(2010年は2戦ともアウェー)、実に15年7カ月ぶりとなった。

 スロベニアは、クルム伊達が14年ぶりに代表復帰した2010年に対戦して敗れているため、「何とかリベンジをしたい」と試合前に語っていた相手。

 今回、WTAランキング81位(大会時)のクルム伊達は、第1シングルス(チームのエース)の座を51位の森田あゆみに譲り、第2シングルスとして出場した。

「昨年はチームに参加することはなかったが、苦しくてタフなアジア予選を勝ち抜いてきた勢いを止めないように、自分の役割を果たしたい。ナンバー2の役割も非常に大切だと思う。第1試合で、日本に勢いをつけたい」

 オープニングマッチに登場したクルム伊達は、2年前はストレートで勝利したスロベニアのエース、ポロナ・ヘルツォグと再び対戦。その時の結果は「あまり参考にならない」と試合前に語っていたとおり、ヘルツォグに第1セットを先取される苦しい立ち上がりとなった。

 この日は、寒さもクルム伊達にとって敵だった。会場となったブルボンビーンズドーム(兵庫県)には暖房設備がないため、コート上でも気温は10度以下。コートサイドにヒーターが持ち込まれたものの、会場内を十分に温めることはできなかった。