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東大ラグビーはどこまで変わったのか 対抗戦を経て京大戦で問われる「レッグドライブの真価 (3ページ目)

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta

「今の東大にとっては、1年を通して全部の試合が大事なんです。全部がチャレンジですし、絶対に勝てる相手はひとつもない。春の試合も、夏の試合も、秋の対抗戦も、すべて大事。それでもひとつ選べと言われたら、冬の京大戦になりますね。

 去年、ボロ負けしていますし、やっぱり東大は京大には勝たなきゃいけない。京大のラグビー部は旧帝国大学として慶應の次にスタートしているので、歴史がムチャクチャ古いんです。そういう意味からも、本来なら京大と東大が日本のラグビーを引っ張っていく立場にあってもおかしくないと僕は思っています。

 だからこそ、京大と東大のレベルが上がることはすごく重要で、お互いがBでくすぶっている現状が歯痒くて仕方がない。100回を超える歴史がある京大との定期戦は重みがありますし、今年はホーム(東大グラウンド)での試合ですから、AチームとBチーム、どちらも勝たなくちゃならない。今シーズンの集大成としてどんなラグビーを見せられるか、楽しみにしといてください」

 今年の東大、京大の定期戦は東大の駒場グラウンドで12月28日に行なわれる。Aチームの試合は12時半、Bチームの試合は14時半にキックオフ──高橋一聡と中垣征一郎がタッグを組んで選手たちに託した『東大レッグドライブ』は、伝統の一戦で炸裂するのだろうか。

おわり

著者プロフィール

  • 石田雄太

    石田雄太 (いしだゆうた)

    1964年生まれ、愛知県出身。青山学院大卒業後、NHKに入局し、「サンデースポーツ」などのディレクターを努める。1992年にNHKを退職し独立。『Number』『web Sportiva』を中心とした執筆活動とともに、スポーツ番組の構成・演出も行なっている。『桑田真澄 ピッチャーズバイブル』(集英社)『イチローイズム』(集英社)『大谷翔平 野球翔年Ⅰ日本編 2013-2018』(文藝春秋)など著者多数。

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