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ラグビー日本代表に19歳で呼ばれた「無名の逸材」小野晃征 ニュージーランドで育った「逆輸入ラガーマン」の軌跡 (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji

【いつかはジャパンの指揮官として】

 2020年、小野は再びサニックスに戻り、33歳になった翌年にブーツを脱いだ。引退後は選手のマネジメント業務を経験したのち、2023年に古巣サントリーのコーチとして復帰し、2024年からHCを務めている。

 小野は以前、「自分は51%キウィ(ニュージーランド人)、49%日本人」と話していた。

「今は外国籍の選手やスタッフも増えている。(日本人でも外国人でも)ダイレクトに話せるのが自分の強み。一番苦しい時、大変な時にセイムページ(共有すべきビジョン)を見せられるように戦っていきたい」

 今はリーグワン優勝を目指して奮闘する日々を送っている。

 まだ38歳。リーグワンで最年少の指揮官だ。サントリーサンゴリアスで結果を残せば、次は指導者としてワールドカップの舞台に戻る可能性も大いにあるだろう。

著者プロフィール

  • 斉藤健仁

    斉藤健仁 (さいとう・けんじ)

    スポーツライター。 1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。2000年からラグビーとサッカーを中心に取材・執筆。ラグビーW杯は2003年から5回連続取材中。主な著書に『ラグビー『観戦力』が高まる』『世界のサッカーエンブレム完全解読ブック』など多数。

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