ラグビーW杯ライバル分析《後編》 リーチが警戒するサモアの穴は? アルゼンチン戦は「残り20分で7点差」が勝負の分かれ目 (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • photo by AFLO

【日本代表が史上初のW杯ベスト4に入るには?】

 そんな強敵を相手に、日本はアルゼンチン得意のセットプレーや接点で後手を踏むようでは、勝機を見いだすことはできないだろう。相手はキッキングゲームがうまく、プレースキックも正確で隙はない。やはり接点で勝つくらいのゲームをしないと試合は難しくなる。

 もちろん、予選プール4戦目でどういう状況になっているか次第ではある。だが、格上相手には残り20分までで「7点差以内のゲーム」に持っていきたいところだ。

 ラグビー日本代表は過去、アウェーでのワールドカップでベスト8に入ったことはない。新たな歴史を築くためにも、まずは初戦のチリ戦に勝利して勢いに乗り、2試合目のイングランド戦にすべてをぶつけたい。サモアもアルゼンチンも強豪だが、イングランド戦で手応えを掴むことができたら、その後の自信に大きくつながっていく。

プロフィール

  • 斉藤健仁

    斉藤健仁 (さいとう・けんじ)

    スポーツライター。 1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。2000年からラグビーとサッカーを中心に取材・執筆。ラグビーW杯は2003年から5回連続取材中。主な著書に『ラグビー『観戦力』が高まる』『世界のサッカーエンブレム完全解読ブック』など多数。

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