日本で才能を開花させた25歳のトライ王。ディラン・ライリーはW杯で「復讐」を成し遂げる (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

【座右の銘はシナトラの言葉】

 最大限の褒め言葉を受けても、ライリーはいつも謙虚だ。

「ラグビーはチームスポーツです。自分は15人のうちのひとりで、トライは14人がつないでくれたもので、みんなの力があってこそ。試合のなかで自分の仕事が終われば、次の仕事、つまり試合にどう貢献できるかを常に探しています」

 ライリーの座右の銘は『The best revenge is massive success(最高の復讐とは、大きな成功を収めること』。映画俳優のフランク・シナトラの言葉だ。

 オーストラリアの地で栄光を掴むことはできなかったが、ワイルドナイツ、そして日本代表での経験を経て、世界的なCTBへと成長しつつある。今年のワールドカップで日本代表の勝利に貢献してこそ、ライリーの"復讐"が成し遂げられる。

【筆者プロフィール】斉藤健仁(さいとう・けんじ)
スポーツライター。 1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。2000年からラグビーとサッカーを中心に取材・執筆。ラグビーW杯は2003年から5回連続取材中。主な著書に「ラグビー『観戦力』が高まる」「世界のサッカーエンブレム完全解読ブック」など多数。

【写真・画像】女性ラグビーレフェリー桑井亜乃さんの撮り下ろしフォトギャラリー(写真27枚)

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