「明治愛」を胸に帝京大との大一番へ。オリンピアンWTB石田吉平には「隠し球」がある (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

―― 明治大の99代目のキャプテンとして、どんなプレーをファンに見せたいですか?

「アタックでは絶対ゲインし、タックルでは絶対ドミネイト(圧倒)する。そして相手に突破されても自分が一番走るなど、あきらめないプレーを見せたい。

 大学3年時まではセブンズの日本代表に招集されていましたが、4年時は明治大のキャプテンになったこともあって参加を断りました。今季は初めて明治大のラグビーに専念しています。キャプテンの役割はチームを日本一に導くことだと思うので、それを果たしたい」

―― 大学でのラグビー生活も、残り2カ月となりました。

「(4年間は)早かったですね! 明治大はラグビーの環境面が揃っているので、自分に向き合うことができました。もともと僕は地元愛が強く、関西の強豪大学志望でした。ですが、大学生活を東京で過ごした父から「東京で独り立ちしたら必ず成長する。いろいろ発見があるから行ってこい!」と言われ、明治大への進学を決めました。

 今では地元愛より、明治にかける思い『明治愛』が強くなりましたね! 中学時代はチームとして日本一になりましたが、大会直前で骨折してしまいました。明治大に入ってからも大学選手権で優勝できていないので、学生最後に日本一になりたいです!」


【profile】
石田吉平(いしだ・きっぺい)
2000年4月28日生まれ。兵庫県尼崎市出身。2019年、常翔学園高校から明治大学に入学。ポジション=ウィング。身長167cm、体重74kg。

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