2021.12.05

メンタルのことは「C・ロナウドに聞いてみたい」。横浜キヤノンイーグルス・小倉順平の冷静と楽観のラグビー論

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo byスポニチ/アフロ

ラグビー新リーグへの意気込みを語った横浜キヤノンイーグルス・小倉順平(左)ラグビー新リーグへの意気込みを語った横浜キヤノンイーグルス・小倉順平(左)  2022年1月7日、ラグビーの新しいリーグ戦である「リーグワン」がスタートする。

 参加チームをディヴィジョン1、2、3の3つにカテゴリーに分け、従来のプレーオフを廃止し、リーグ戦のみで順位を競う。ディヴィジョン1は、12チームがA、Bのふたつのカンファレンスに分かれ、全16試合を戦う。特徴的なのは、チーム名に地域名が入っていることだ。地域密着で「おらが街のチームを応援しよう」という方向性に舵を取り、Jリーグや野球のように定着していくことが期待される。

「めちゃくちゃ楽しみですね」

 横浜キヤノンイーグルスの小倉順平は、そう笑みを浮かべる。

 小倉は、桐蔭学園高校―早稲田大学と名門校を渡り歩いてきたキャリアを持つ。

 桐蔭学園時代は、主将として花園の高校選手権で東福岡高校と激闘を演じ、両校優勝となり、チーム初優勝に貢献した。松島幸太朗や竹中祥ら個性派をまとめてきたが、高校時代、一番大きな出来事は、自らのラグビー観が変わったことだった。

「小中時代は、ただボールを持って走るというか、戦術とかはなく、ただ監督に言われたことをやって、相手を抜いて走るみたいな簡単なラグビーをしていたんですよ。でも、高校に入るとそんなんじゃ抜けないわけです。2手3手先まで考えてプレーしないといけないですし、戦術的なことでもやることが増えたので、すごく苦労しました。でも、高校時代にベースを作れたおかげで、大学では戦術面で苦労することはなかったですね」

 桐蔭学園で優勝を果たし「45期レジェンド」という伝説を残して卒業、進学した早稲田大では、フィジカル面で苦労した。どうあがいてもどうにもならない体の大きさの違いに直面し、そのなかでどう戦うか、どう打開するかを学んだ。同時に異常な盛り上がりを見せる早慶戦や早明戦を経験した。

「早稲田は、伝統校でみんな試合への思い入れが激しくて、早明戦とかは試合前に校歌を歌いながら泣いているんですよ。フォワードの選手とかはそうして士気を高めてもいいかなって思いますけど、バックスは冷静に試合を見ないといけない。泣いている選手を見ながら自分は試合をどうしようかなって考えていました」