「五郎丸ポーズが大ブーム」になったからこそ感じた孤独。五郎丸歩は違和感を覚えていた (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

---- あらためて、五郎丸さんが感じるラグビーの奥深さ、楽しさとは?

「ひと言で言うと、多様性ですね。人種的な多様性もあれば、ポジション的な多様性もあります。子どもたちには『運動神経が悪くても、ラグビーはどこか適したポジションあるから』と言っています。

 足が遅いのであれば、タックルをがんばればいいし、スクラムを押せばいい。変な言い方をすると逃げ場があるというか、ラグビーはそういう受け皿を持っている競技なので、子どもたちには『いつでもチャレンジしてきて!』とよく言っています」

◆「ポスト福岡堅樹」の有力候補たち。その筆頭は名WTBを父に持つサラブレッド>>

---- 引退後、マネジメント業務以外にやってみたいことはありますか?

「来年の4月から大学院に行く予定でいます。また、メディアに出て情報発信や企業のアンバサダーなども積極的にやりたいです。あと、現役時代には時間がなかったのですが、趣味の釣りをやりたいですね。今度、念願の釣り番組に呼ばれたので、2泊3日でマグロを釣ってきます(笑)」


【profile】
五郎丸歩(ごろうまる・あゆむ)
1986年3月1日生まれ、福岡県福岡市出身。3歳からラグビーを始め、佐賀工業高校時代には3年連続で花園に出場。早稲田大学では1年時よりレギュラーとして活躍し、大学選手権優勝も経験する。2008年、ヤマハ発動機ジュビロに入団。2016年はフランスのトゥーロンやオーストラリアのレッズでもプレーし、2021年シーズンで現役を引退。日本代表通算キャップ57。日本代表テストマッチ最多得点記録保持者。ポジション=FB。185cm、100kg。

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