日本代表スピードスター福岡堅樹。
ベードーベンのリズムでトライを奪う (4ページ目)
―ところで、趣味がピアノということですが、テレビの番組内で、試合で走っている時にベートーベンの曲が頭の中で流れるって話されていました。それって、どういう感じですか。
「まあ、曲が流れるというか、番組の流れでつい言ったもので、そんな曲がずっと流れているわけではないんですけど」
―たまに流れるとして、ベートーベンの曲なら「運命」ですか。
「ははは。そこまで深く掘り下げてほしくないです」
―運命でなければ、第九ですか。
「有名どころの曲でいくとそういったところですね。昔、自分が弾いていた曲がいろいろ出てくるくらいということにしておいてください(笑)」
―自宅には白いピアノがあるそうですが、いつも弾いているのですか。
「最近ちょっと時間があるので、久々に触っています。シーズン中はなかなか触れないので...。代表(の合宿や試合)にいって、1カ月くらい家を空けたりすると、指が動かなくなります。だから、ちょっと時間があるときにやっている感じです」
―気分転換になりますか。
「はい。気持ちいいです」
―音楽で培ったリズム感はラグビーに好影響を与えているとお考えですか。
「間違いなく、生きているんじゃないかと思います。音楽はずっとやってきました。それこそ、0歳のときから姉のピアノ教室についていって、そばで音を聞いて、ずっと"ポンポンポンポン"って言っていたらしいです。そういうところから、リズム感が培われたのかなと思います」
インタビューがリズミカルに流れていく。グラウンドをスピード豊かに駆け回るように。時折、鍵盤をたたいてきた両手の長い指が目の前でひろがる。話が熱を帯びる。
アイスコーヒーの氷も溶けた。有名なベートーベンの交響曲第五番『運命』。出だしの「ダダダダーン」という音は、いわば、今年のラグビーワールドカップのドアを叩く音のような気がしてきた。
【プロフィール】
名前:福岡堅樹(ふくおか・けんき)
生年月日:1992年9月7日(26歳) 出身地:福岡県古賀市
身長:175cm 体重:83kg 血液型:A型
出身校:福岡高―筑波大 所属:パナソニック ワイルドナイツ
勝負メシ:うどん(関西風の薄いダシが好み)
勝負曲:これといったのはナシ。ただ試合前、いろんなジャンルの曲を聴く
座右の銘:stay hungry, stay foolish.(スティーブ・ジョブズの言葉)
趣味:ピアノ、ゲーム 特技:ピアノ、ボーリング(自己ベスト267点)
リフレッシュ方法:コーヒー(遠征時は自ら豆をひく。マンデリンが好み)
ゲン担ぎ:試合直前の精神統一。ロッカールームで瞑想し、戦闘モードのスイッチを入れる
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