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日本代表スピードスター福岡堅樹。
ベードーベンのリズムでトライを奪う (2ページ目)

  • 松瀬 学●文 text Matsuse Manabu
  • 齋藤龍太郎●写真 photo by Saito Ryutaro

―4年前の福岡堅樹さんと今の福岡堅樹さん、一番変わったのはどこでしょうか。

「う~ん、どうなんですかね。漠然とはしますけど、経験値というところが大きいと思います。具体的には、ワークレート(仕事量)の向上を自分の中では感じています」

―経験値といえば、例えば視野の広さとかでしょうか。

「それも経験値の中に含まれると思うんですけど、ある程度、高いレベルの試合でも多少、余裕を持ってプレーできるようになりました。そういう意味で、プレーの精度というものが上がってきているかなと思います」

―ボールを持っていないところの動きもよくなりましたよね。

「そうですね。それはエディーさん(エディー・ジョーンズ前日本代表ヘッドコーチ)時代から課題として挙げられていたところだったので、それが克服できるぐらいの体力的な部分の向上があったと思います。やっぱり、サンウルブズだったり、代表だったり、高いレベルでやってきたことを、試合で出せるようになったんじゃないかなと思います」

―成長するため、自分が出場した試合をビデオでチェックしますか。

「基本的には、自分が出た試合のビデオは必ず、見ます。とくに自分が関わったところなどの場面は。そこはもっと、こういう動きで入ったほうがよかったかなというのはチェックします」

―トライゲッターとしてのスピード、技術は素晴らしいです。そのほか、ウイングの仕事はディフェンス、キックチェース、キャッチ、いろいろありますね。

「そうですね。WTBは、(仕事を)探せば、やることがたくさんあるので。とくにジェイミー(ジョセフ・ヘッドコーチ)ジャパンになって、テーマとして、キックチェースというところは、自分がチームを引っ張りたいと意識しながら試合に臨んでいます。まあ、スピードが一番、出る部分でもあるので。そこで少しでも相手にプレッシャーをかけたいです」

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