ラグビーW杯に向けて最高の教材。日本を選んだダン・カーターを直撃 (3ページ目)
――自分を試すというのは、なんとも謙虚な発言です。むしろ日本のラグビー界に与えてくれるものをたくさんお持ちではないかと......。
「ハハハ(笑)。もう、けっこう長いことこの世界でプレーしてきたからね。そこで培った経験や知識はある。いまの僕は、そういった経験や知識を他の選手と分かち合っていきたいというところにいる。でも、まだプレーも続けたい。そして試合に出たら、毎回、持てる力を出し尽くして戦うつもりだ。
ここフランスでもそうなんだけれど、日本でも若い選手たちと一緒にプレーするのをすごく楽しみにしているんだ。これまで自分が世界の高いレベルでプレーしてきたなかで学んできたことを伝授して、少しでも彼らの成長の役に立てたら、これほどうれしいことはない。自分の経験をチームメイトたちと共有できたら素晴らしいと思っているよ」
――神戸製鋼は、日本のラグビーファンにとって伝説的なクラブでもあります。このクラブについては何か聞いていますか?
「まだそれほどよく知っているわけではないけれど、コーチ陣のトップに就任したウェイン・スミスは、その過去の輝かしい栄光をまた取り戻そうとしていると聞いた。素晴らしい歴史を築いてきたクラブだ。でも、そんなトップクラブでありながら、近年はトロフィーから遠ざかっている。来シーズンは、その栄光を取り戻せるような充実したシーズンにしたいし、そのために僕も貢献したいと願っているよ」
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