すごい女子高生がいた! ラグビー初心者の大竹風美子が「東京の星」に (3ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 そしてついに、陸上からラグビーへの転向を決意すると、まだ練習さえ始めていないにも関わらず、昨年、7人制ラグビーの大会「太陽生命ウィメンズセブンズ」で初優勝した日体大を志望する。その希望は、同大出身の森監督から日体大ラグビー部の関係者にも伝えられ、進学も決まった。話はさらに広がり、大竹の存在は女子ラグビー指導者の間でも「面白い選手がいるらしい」と噂になっていたという。

 大竹は選抜大会が終わった8月末に7種競技を引退。その後も陸上の練習を続けていたが、「セブンズユースアカデミー」の合宿に呼ばれたことで、1月から本格的にラグビーを始めた。3回目の参加となる1月26日からの合宿で大竹は、すでに練習生ではなく正式なメンバーとして名を連ねている。

 リオ五輪後にヘッドコーチを退任し、現在はコーチとして女子ラグビーの指導にあたる浅見氏は、「本当に今までにはいなかったタイプ」と、大竹のポテンシャルに驚きを隠さない。

「まだ(ラグビーを)始めて2週間くらいなのに、おしりも大きいですし、パワーもすごい。陸上出身の子だと(相手のディフェンスのプレッシャーで)逃げてしまうことが多いんですが、ディフェンスの間にダイナミックに切り込んでいく。陸上でやっていた部分とラグビーを融合できるよう、うまく育てられればと思っています」

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