ラグビー日本代表HCジェイミー・ジョセフ。笑顔の裏に「強い自負心」 (5ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 今回の就任会見で新ヘッドコーチは、「2019年のワールドカップにターゲットを置いている」という言葉だけにとどめ、明確な目標を明言することは避けた。だが、男子15人制日本代表の強化担当者である薫田真広氏は、「前回大会以上」と述べており、実際の目標はW杯ベスト8以上であるだろう。

 このゴールを実現するため、ジョセフHCは日本代表の指揮官を務めるだけでなく、スーパーラグビーのサンウルブズ、アジアの大会に出場するジュニアジャパン(日本代表に準ずる代表チーム)、U20日本代表を総括的に強化する「チームジャパン2019」の総監督にも任命された。これらのチームが統一感を持ち、同じ戦術や方向性で戦うことには大きな意義があるはずだ。

 日本代表は今年11月、アルゼンチン戦、ジョージア戦、ウェールズ戦、フィジー戦と、いずれも格上の相手との4連戦が待ち受けている。ジョセフHCは、「11月のテストマッチにフォーカスし、終わったら、全体的に日本ラグビーをもっと強くしていくにはどうしたらいいか考えていきたい」という。ハードな4連戦となるだろうが、まずは新ヘッドコーチの腕の見せどころである。

 マオリの血を引き、オールブラックスと日本代表の両チームでジャージを着てワールドカップに出場した46歳。ジェイミー・ジョセフHCは2019年のワールドカップを成功に導くことができるだろうか。

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