2016.03.30

【ラグビー】今泉清氏が提唱「ワン・フォア・オール・ジャパンで」

  • 松瀬学●文 text by Matsuse Manabu
  • photo by Kyodo News

今泉 清氏に聞く『日本ラグビーの現在・過去・未来』(後編)

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前編では「ラグビー日本代表の”準備力”の共有が必要」と訴えた元日本代表の今泉清氏が、自身のラグビー体験を踏まえ、さらに持論を展開した。ファン拡大策からこれからの日本代表、スーパーラグビーに参戦したサンウルブズへの期待、日本ラグビーの課題……。後編では、日本のラグビー環境や代表強化の仕組み作り、ラグビー文化の醸成などについて聞いた。

日本ラグビーの強化、普及について、熱く語ってくれた今泉清氏 photo by Matsuse Manabu

――空前のラグビーブームです。トップリーグも大学ラグビーも観戦客は増えました。この勢いに乗ってのファン拡大策は、今後どうしていけばいいでしょう?

今泉清氏(以下:今泉) ファンの拡大策はいろいろ方法があるでしょうが、まずはラグビーを知ってもらう、理解してもらうことが大事ですよね。どうやって広げていくのか。(日本協会は)限られた予算内、限られた人数でこういったことをやっているので、効果は期待ほど上がっていないというのが現状でしょう。

――競技人口はどうでしょう。サッカーは盛り上がった時にサッカー教室などをどんどん仕掛け、普及に力を入れていきましたが……。

今泉 これからの日本の人口減少傾向を考えると、ラグビーだけでいこうとしたらダメなんです。日本のスポーツ界全体で盛り上げていきましょう、というスタンスです。例えば、ラグビーがリーダーシップをとって、ラグビーとサッカー、一緒のクラブチームを作りましょうとやるんです。子供たちがクラブに入ったら、月、水、金はラグビーをやって、火、木、土はサッカーをやりましょうって。このほか、バスケットボールやバレーボール、野球なども入っていい。”クロス・スポーツ”という概念です。