【今日は何の日?】啓光学園が高校ラグビー選手権で戦後初の4連覇
15年前(1990年)の決勝では天理に敗れた啓光学園だったが、4連覇達成とともにリベンジを果たした。【2005年1月7日】
伝統の堅守で史上2校目の快挙達成
第84回全国高校ラグビー大会決勝が行なわれ、大阪第3代表の啓光学園(現・常翔啓光学園)が奈良県代表の天理を31-14で破り、4年連続6度目の優勝を飾った。大会4連覇は、第3~7回大会(1920~24年)に5連覇した同志社中(現・同志社高校)以来82年ぶり、戦後では初となる快挙だった。
啓光学園は、前回大会で3連覇を達成するなど、チームを全国屈指の強豪校へ押し上げた記虎敏和(きとら・としかず)監督が龍谷大学の監督に就任し、教え子である杉本誠二郎があとを継いだ。しかし、総合力が際立っていたこれまでのチームとは違い、小柄な選手が多く、大会中も苦戦が続いた。それでも「自分たちのやるべきことを考え、基本を忘れないのが啓光の強み」(杉本監督)と言うように、伝統の堅い守りは最後まで崩れることはなかった。
だが翌年、同志社中以来となる5連覇を目指した啓光学園は、全国大会準々決勝で同じ大阪の大工大高(現・常翔学園)に12-29で敗れ、記録は途絶えた。