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【男子卓球】松島輝空が張本智和戦で見せた鋼の精神力 日本のエースを2年連続で下して全日本を連覇 (2ページ目)

  • 井本佳孝●取材・文 text by Imoto Yoshitaka

【松島が苦境で見せた精神力の強さ】

 その第1ゲームは、リベンジを狙う張本が幸先よく6ポイントを連取。昨年はゲームカウント1-4で敗れたが、異なる展開になることを予感させた。

 しかし、松島が0-6から低いトスのサービスで2ポイントを奪うと、流れが一変。徐々に両ハンドが決まり出し、2度の3連続ポイントなどで8-8と追いついた。そこからゲームポイントを握ったのは張本だったが、9-10となったところでタイムアウトを要求。6点リードから始まった第1ゲームは、張本にとって"取らなければならないもの"というプレッシャーへと変わり、逆に点差を詰める過程で勢いがついた松島は反撃の準備を整えた。

 タイムアウト明けの1本をカウンターでものにし、デュースへと持ち込んだ松島は、13-11と逆転して第1ゲームを奪取。百戦錬磨の張本を相手に、不利な展開を跳ね返したこのゲームは、松島の精神的な成熟度を示すゲームになった。

 その後は両者がゲームを取り合い、勝負の行方は最終第7ゲームまでもつれ込んだ。そこでも張本に0-4とリードを許したが、中盤の4連続ポイントで8-6と逆転。両ハンドの鋭さに加え、得意のチキータでは緩急を織り交ぜるなど、世界屈指のラリー力を誇る張本からミスを引き出し、11-9で奪取。要所で巧みな状況判断が光った18歳が、2年連続で張本撃破に成功した。

「もちろん王者としての緊張やプレッシャーはあったんですが、張本選手との試合に懸けていました。その試合に勝つことができたから、優勝もできたと思います。去年はすべて自分が向かっていって、普段なら入らないボールが入ったりしていた。でも今年は、練習してきたボールや海外での経験も増えているので、その成果が発揮できたと思います」

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