石川佳純が目指すのは「最強のプレー」。東京五輪でリベンジを期す (4ページ目)

  • 佐藤主祥●取材・文 text by Sato Kazuyoshi
  • photo by AFLO


 その後、平野は日本代表3枠目に選出され、団体戦での出場が決定。昨年の後半から石川と平野は東京五輪を見据えてダブルスを組んでおり、2月に開催されたITTFワールドツアー・ハンガリーオープンでは、ペア結成以来初となるワールドツアー優勝を達成。"かすみう"ペアは、すでに抜群の相性を誇っている。

 この1年間、ともに涙を流し、苦しさやつらさを分かち合ってきた2人のコンビならば、本戦でもきっと大きな力を発揮できると、心の底から願いたい。

 なお、団体戦では2大会連続でメダルを獲得している石川だが、シングルスでは大きな"忘れ物"がある。19歳で初出場したロンドン五輪では、日本女子過去最高のベスト4に入った。だが、さらなる高みを目指して臨んだリオ五輪では、右足がけいれんするアクシデントもあり、初戦敗退を喫した。

「五輪での悔しさは、五輪でしか返せない。シングルスに出場してリベンジしたい」

 団体戦では3大会連続でのメダル、そしてシングルスでは日本女子初のメダル獲得へ。日本卓球史上最も過酷で、厳しい五輪代表選考レースを乗り越えた彼女なら、キャプテンとして日本を表彰台に導いてくれるだろう。

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