2020.01.19

スーパーボウルまであと一歩。
ファイナル4「勝利の方程式」を読み解く

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO

 NFLプレーオフはワイルドカードとディビジョナルラウンドが終わり、いよいよ今週末にはスーパーボウル進出を賭けたカンファレンス・チャンピオンシップが行なわれる。

 ワイルドカードとディビジョナルラウンドが行なわれた週末は、ともに驚きを隠せない結果となった。

AFC決勝ではQBマホームズとRBヘンリーが激突 ワイルドカードでは、過去6年で3度の優勝を誇る「常勝軍団」ニューイングランド・ペイトリオッツ(12勝4敗/今季レギュラーシーズン成績)が敗退。スーパーボウル常連のQB(クォーターバック)トム・ブレイディが早々にポストシーズンから消えることになった。

 ディビジョナルラウンドでは、今季のリーグを席巻してきたQBラマー・ジャクソンが率いるボルチモア・レイブンズ(14勝2敗)が敗れた。だが一方、同じく優勝候補のカンザスシティ・チーフス(12勝4敗)は24点差から大逆転劇を演じ、なんとか生き残った。

 あらためて、一発勝負のポストシーズンの怖さを知った週末だった。

 いずれにせよ、ついに4強が出揃った。AFCは第2シードのチーフスと第6シードのテネシー・タイタンズ(9勝7敗)、NFCは第1シードのサンフランシスコ・49ers(13勝3敗)と第2シードのグリーンベイ・パッカーズ(13勝3敗)という顔ぶれとなった。

 第54回となるスーパーボウルの開催地は、フロリダ州マイアミガーデンズ。今回は試合のカギを握る選手を挙げつつ、各チームが武器とする「勝利の方程式」を紹介したい。

 まず、チーフスが誇る"ワンツーパンチ"は、昨季のリーグMVPを受賞したQBパトリック・マホームズと、今季レシーブ1229ヤードとワイドレシーバー(WR)並の距離を記録したTE(タイトエンド)トラビス・ケルシーだ。このコンビはNFLでも1、2を争うホットラインである。

 強肩、走力、クリエイティビティ......マホームズはQBとしての能力をすべて兼ね備えている。そんなQBが信頼を寄せる相棒が、196cmの長身ながら卓越したスピードを誇り、抜群の捕球力も有するケルシーだ。このふたりのコンビネーションを止めるのは、非常に困難だ。