2014.09.02

【NFL】シーズン開幕。QBで占う今季の勝ち組・負け組

  • 永塚和志●文 text by Kaz Nagatsuka photo by AFLO

 9月4日(日本時間9月5日)、2014年シーズンのNFLが幕を開ける。近年ますます戦力が拮抗し、優勝予想の立てにくいNFLだが、それでも勝つためには絶対的に必要な条件というものがある。それは、より優秀なクォーターバック(QB)を手に入れることだ。

高い評価を受けているインディアナポリス・コルツのQBアンドリュー・ラック NFLはここ数年、特にディフェンスへのペナルティが厳しくなっている。今シーズンは、ディフェンスが相手をホールディングした際の反則を、より厳格に取り締まると言われており、オフェンス有利な傾向に拍車がかかりそうだ。その結果、QBの力量が勝敗に大きく影響すると思われる。

「エリートQB」というフレーズは以前からよく使われているものの、オフェンスでのパスゲームが主流となってきた近年のNFLでは、とりわけ多く引用されるようになってきた。ひと握りのエリートQBとは、今、誰のことを指すのか――。議論の分かれるところだが、総じてファンに納得してもらえるのは、トム・ブレイディ(37歳/ニューイングランド・ペイトリオッツ/AFC東地区)、ペイトン・マニング(38歳/デンバー・ブロンコス/AFC西地区)、アーロン・ロジャース(30歳/グリーンベイ・パッカーズ/NFC北地区)、ドリュー・ブリーズ(35歳/ニューオリンズ・セインツ/NFC南地区)の4人だろう。

 エリートQBの基準を個人成績で表すのならば、パス獲得4500ヤード、パス成功率65パーセント、30タッチダウン、パサーレイティング95(※)以上が目安といえる。彼ら4人のエリートQBが在籍するチームは、間違いなく今シーズンもプレイオフ争いに絡むだろうし、スーパーボウル進出の有力候補だ。彼らに大きな故障がないかぎり、地区優勝は確実視されている。

※パサーレイティング=QBのパス能力を数値化したもの。平均的な数値は80前後。