【卓球】団体戦メダルの可能性を感じさせた石川佳純の快進撃 (2ページ目)

  • 折山淑美●文・取材 text by Oriyama Toshimi
  • photo by JMPA

 世界ランキング6位というポジション通りの力を発揮した石川は、8月1日に3位決定戦を戦った。しかし、対戦相手となった世界ランキング8位のフェン・ティアンウェイ(シンガポール)は、10年にランキング2位を6ヶ月間も保ったことがある選手。前日の準決勝では世界ランキング1位の丁寧(中国)から2ゲームを奪取する好調ぶりを見せていた。

 やはりフェンは強かった。第1セットこそ9対8とリードする場面もあったが、そこから3ポイントを連取されてゲームを落すと、後は相手の流れになってしまった。

「フェンさんは強いなと思いましたね。ラリーのときにミドルに球を集められるのがすごくやりにくかったんです。昨日の李さんは打点が下で重い球がきたけど、それとは違って軽くて速いんです。それが連続してきて先に攻められたから先にミスをしてしまった」

 以前、フェンに勝ったときは、バック側を連続して攻めると何回もミスをしてくれた。だが今回はそれをやると、逆にこちらのミスを誘うほどの返球がきたという。また、レシーブもフォアに返してくると思っていたのがバックに来るなど、思惑とは違う展開になった。その結果、連続してゲームを奪われ、ストレート負けを喫してしまったのだ。

「1ゲーム目に9対8とリードしたけど、あそこを取れば勝てないまでも、2対4くらいの試合にはなったでしょうね。向こうのサーブがいいのはわかっていたけど、誤算は長いラリーを取られたこと。向こうが返球のコースを先に変えてきたので受け身になってしまった。ラリーで勝負できないと、早く勝負しなくてはいけなくなるから」という村上恭和監督は、ランキングは石川の方が上位でも力は相手の方が上だと思っていたとも話す。

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