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「NBAダンサーは夢の仕事」 ウォリアーズを盛り上げる日本人女性たちに直撃インタビュー (2ページ目)

  • 富永 遥●取材・文 text by Tominaga Haruka

【NBAダンサーはドリームジョブ】

 2024−2025シーズンのオーディション応募者は、約200人。自己紹介や振り付けのビデオ審査を通過し、ふたりは対面オーディション参加のため渡米した。

 そしてセミファイナルを突破し、グループ面接と最終オーディションに向けた振り付けを学ぶトレーニングキャンプに進んだ。宮野さんは「2022−2023シーズンを経験し、その後、人としても、ダンサーとしても成長して戻ってきたこと、それからNBAダンサーは私のドリームジョブであることをアピールしました」と面接を振り返る。

 高橋さんは、練習してきた英語で、涙ながらに必死に思いを伝えたという。「あこがれたこのチームで成長したい。ダンスを通して、観客や教え子に感動や勇気、希望を届けたいと伝えました」。

 最終オーディションを迎えたのは昨年7月末。会場はウォリアーズの本拠地、チェイス・センター。一般に公開された屋外会場で、ふたりは盛大な拍手と声援を受けた。その3日後、公式ホームページで合格者が発表され、最終メンバー24人に宮野さんと高橋さんが選出された。

 高橋さんは「正直自信はなかった」と言い、合格の喜びを爆発させた。「海外挑戦は初めてだし、英語もダンスも不安だらけでした。オーディションが進むにつれ、審査も厳しくなっていきましたが、楽しむことが大事だと意識して、力を出しきれました」。

 ふたりはプレシーズンでともにコートに立った。高橋さんは、チームで円陣を組んだ時、感極まって涙が止まらなかったという。

宮野茉莉さん Photo by Josh Leung / Golden State Warriors宮野茉莉さん Photo by Josh Leung / Golden State Warriorsこの記事に関連する写真を見る

高橋南保子さん Photo by Josh Leung / Golden State Warriors高橋南保子さん Photo by Josh Leung / Golden State Warriorsこの記事に関連する写真を見る

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